「銀花」1978 春
汚名である。
備前の数ある
名品を産み出した(笑)
贋作師のなかで名誉か皮肉か歴史に名を残してしまうであろう
伊原のおっちゃんは異彩を放つ。
伊原のおっちゃんの所には弟子の頃から師匠に連れられてよく遊びに行ってました。
行けば毎回、今取り組んでいる焼き物の話の弾丸トーク炸裂。伊原節炸裂で、、
聞かされたこちらはへとへとになってました。(笑)
伊原光太郎さんは古陶に魅せられ憑かれるように焼き物を作り始め、古陶と見紛うものを作ってしまった天才。
「
小山富士夫も窯の構造や焚き方をしつこう尋ねて来るけんのう参ったの〜」
「
伊部の陶工は窯んなかぁ汚しすぎじゃ」「
小せい窯をぎょうさん焚けぇ」等々名言多数!
ただ作ってただけなのに、売る気さえなっかたのに
骨董屋が「
古物です」、とおっちゃんの作った物を売りさばいたばかりに
「備前はもう飽きたから唐津なんかに挑戦しとんじゃ」と少年のようにキラキラの目をしてた。
贋物は看る者が看たら一瞬で解る。あのなんとも言えない不気味さ。
おっちゃんの作るものには全くそれが無かったなぁ
posted byhiromitsu 2011年9月27日08:07|category:blog|コメント(0)
やったー!! これでまた新たな古備前が出てくるぞ〜!!(不謹慎かも)笑
期待してた「一昨日丸」が発進しました。
「一昨日丸」とは、日比野克彦さんによる瀬戸内海で海底探査美術館なるプロジェクト。
このプロジェクトは美術的には色々な解釈などがあるのでしょうが、
一愛陶家としましては、眠れる陶磁器の発見に今から胸躍らせています。
瀬戸内海の海中は世界でも珍しく、砂がもうもうと舞ってる視界ゼロの海
今もどんどん川からの砂が堆積中で、それは百数十メートルにものぼるという。
ここ掘れわんわん状態ですね(笑)貴重な文化資料が無菌パックされている、、、
備前焼の歴史的発見の最たるものが、直島沖の海底で発見された「海揚がり」。
日比野さんの言われる「一つの破片からの物語」は多くの物語を運んでくれそうww
posted byhiromitsu 2011年9月22日04:22|category:blog|コメント(0)
先日、伊部に行きましたので久しぶりに寄りたくなったのです。
私の師匠が独立前に窯焚きのアルバイトをしていた窯に。
この窯は登り窯です。当時は月二回の窯焚きがあったようです。
指導監は伝説の藤原建先生。
多くの窯焚き技法があり、備前の発展、追求に寄与された藤原建先生に窯焚きを教わった事を師匠も終生誇りにされていました。
現在この窯は使われておりませんが、陶工達の熱い息吹をいつも感じさせていただく窯の一つです。
posted byhiromitsu 2011年9月12日18:23|category:blog|コメント(2)